教員・卒業論文紹介Professors & Graduation thesis

あなたの知的好奇心に応える、心理学エキスパート。

武藤 崇 教授

研究者データベース

専門領域臨床言語心理学、生老病死を考える心理学
担当科目公認心理師の職責、福祉心理学、バリアフリーの心理学特論 など
現在の研究テーマ
  • 言語行動理論(関係フレーム理論を含む)による心理療法場面におけるプロセス研究
  • アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)に関するプロセス,アウトカム研究
  • 家族の認知症介護負担感の支援方法に関する研究
  • 人が抱える根源的な苦悩(生老病死)に関する研究
私にとって心理学とは社会と自分とを再帰的に繋いでくれる「器官」
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心理学は「生きる力」を科学的に援助する学でもあります。それを体現する「サイエンティスト・プラクティショナー(科学者でもあり実践家でもある人)」になろうという「志」をもった人が集ってくれることを願っています。

研究紹介

ことばとの「うまい」つきあい方がメンタルヘルスの鍵になる

メンタルヘルスは「ことばとのつきあい方・使い方」で良くも悪くもなることが、近年の臨床心理学の研究で明確にされつつあります。しかし、わたしたちは、学校教育(国語など)のなかで、その「つきあい方・使い方」を直接教わる機会がありません。それに関する研究を進展させ、最新知見を普及・実装させて、さらに生活の質(QOL)の向上を目指していきます。

※「認知行動療法」「臨床心理学」が気になる方は、下記教員ページもご覧ください。

ゼミ紹介

ことばのもつ影響力を見極め
メンタルヘルスに役立つ新たな方法を開発する。

行動分析学(臨床行動分析)の専門家であり、公認心理師/臨床心理士でもある武藤先生。人間の心理・社会的な問題(深層心理も含め)を「行動と環境との相互作用」の観点から捉え直し、新たな問題解決の開発やウェルビーイングの拡大のために、日々研究や実践をされています。
ゼミでは、学生の日常的な問題意識を行動分析学的に検討し、ユニークな発想を創出するように取り組んでいます。とくに、人間が自分の器官のように使っている「ことば」に焦点を当て、それが持っている影響力(そのダークサイドも含め)について研究を行っています。

論文テーマ例

卒業論文

  • 想像力の高低が脱フュージョン・エクササイズの効果に及ぼす影響の検討
  • マインドフルネス瞑想による怒り低減効果の検討:怒り出来事の想起の有効性
  • 豊かな環境で飼育することで、ラットの砂糖に対する渇望を弱めることができるか
  • LINE使用の動機づけは何か:体験の回避と先延ばし傾向からの検討

修士論文

  • 精神疾患に対するスティグマへのアクセプタンス&コミットメント・セラピーによる介入の効果の検討:心理的柔軟性の高低および,潜在的・顕在的スティグマに着目してー(2017年度)
  • 自閉スペクトラム症の疑いがある大学生に対するアクセプタンス&コミットメント・セラピーの効果の検討(2017年度)
  • 過敏性腸症候群を有する中高生に対するアクセプタンス& コミットメント・セラピーの有効性の検討(2017年度)
  • The effect of focused attention on taste and stomach sensations on beverage intake: Implication for mindfulness-based interventions for eating-related problems.(2016年度)
  • 閉じこもり高齢者に対するアクセプタンス& コミットメント・セラピー(ACT)の効果とプロセスに関する研究(2015年度)
  • 情動ストループ課題を用いた過敏性腸症候群の注意バイアスの検討(2015年度)

博士論文

  • 抑うつ的反すうに対する脱フュージョン手続きの効果:効果測定法の開発とその妥当性の検討(2017年度)
  • 価値の明確化が慢性疼痛患者の行動活性化に及ぼす影響の検討(2016年度)
  • 肥満者の行動的QOLの拡大と生活習慣セルフマネジメントにおける行動変動性の機能とその応用(2014年度)
  • アクセプタンス&コミットメント・セラピーの治療文脈の確立:Creative Hopelessnessの促進方法の効果検証(2013年度)
  • 不安障害に対する脱フュージョンの効果:作用メカニズムと効果測定法の検討(2012年度)

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