私の研究には大きく3つのテーマがあります。
動機づけ行動のセッション内変動
食べる行動や走る行動など、ラットが自発的に行う行動のペースの変化を「実験的行動分析」の立場から分析しています。目がくらむほど地味ですが、行動の法則性を徹底的に追求する、ストイックで本質的な研究テーマです。
食行動の実験心理学
人間を対象に、食べる行動に影響する心理的要因を実験により探求しています。テレビを見ながら食べると食べる量が増加するのか、よく噛んで食べると食べる量が減るのか、友だちと一緒に食べるとおいしく感じるのか、なぜある食べ物を我慢できないぐらい強く食べたいと感じるのか、など様々なテーマに取り組んでいます。
セルフ・コントロールと衝動性の行動分析
なぜ健康に悪いとわかっているのにタバコをやめられないのでしょうか。なぜ、勉強が大事だと思っているのにテレビを見てしまうのでしょうか? 「意志が弱いから」と本人を責めることは解決にはつながりません。行動分析の立場から、合理的な解決を目指します。