教員・卒業論文紹介Professors & Graduation thesis
あなたの知的好奇心に応える、心理学エキスパート。
畑 敏道 教授

| 専門領域 | 生理心理学、行動学的神経科学 |
|---|---|
| 担当科目 | 生理心理学、心理学実験、生理心理学特論 など |
| 現在の研究テーマ | 時問評価や記憶の脳内過程に関する研究 |
| 私にとって心理学とは | 世界をわかってしまわないための装置 |
| メールアドレス | ![]() |
Message
できるだけびっくりしてください。そのために探してください。そしてびっくりさせてください。
研究紹介
時間の長さを測る脳のしくみを探る
時計がなくても、生き物は時間の長さを測れます。でも時間は物理的エネルギーを持たない、実在しない対象です。その意味で時間は「幻覚=対象なき知覚」です。そのような「幻覚」が、「モノ」として脳のどのようなしくみやはたらきによって生み出されるのかに興味を持って調べています。「モノ」から「こころ」が生まれる現場を見たいと思っています。

ゼミ紹介
脳が行動を生み出すプロセスについて探求する
行動が脳のどのようなはたらきによって生み出されるのかを研究しています。主に動物を対象として、目に見えない心の動きを行動という目に見える対象としてとらえ、それらの行動が脳のどのようなしくみやはたらきによって生まれてくるのかを調べています。実験心理学的手法を用いてヒトを対象とした自由なテーマで研究する学生も在籍しています。生物学的な視点を持って、厳密な実験手続きによって行動そのものを測定し、その源を探ろうとする科学的態度を重視します。

論文テーマ例
卒業論文
- ネガティブな反すうに対する筆記開示とリマインドの効果
- 雌ラットの発情周期と不安行動との関係について
- 恐怖記憶の保持段階におけるメマンチンの投与がラットの恐怖記憶の忘却・消去・自発的回復に与える影響
修士論文
- 外側扁桃体内の NMDA 型受容体賦活が 恐怖記憶の忘却に与える効果の検討
- 背側線条体内の受容体阻害によるラットの時間間隔の長さの記憶固定化への影響 : ドーパミンD1, NMDA型グルタミン酸受容体およびアセチルコリンM1受容体の阻害
