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就職・進路Career

多彩な分野への就職・進学が可能です

就職・進路Career

多彩な分野への就職・進学が可能です

学校教諭免許や認定心理士などの資格取得、企業や公務員など、幅広い業界への就職実績があります。
また、高度な知識と技術を学ぶ大学院への進学、その専門技能を活かした心理家への道もあります。

Career Story:吉村 敦子 さん

吉村 敦子さん
家庭裁判所調査官
松山家庭裁判所 西条支部
吉村 敦子 さん 2014年卒業
(心理学部心理学科)

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簡単には白黒つけられない人の心を学んだことが、
人の人生をより良い方向に導く今の仕事に活きている。

高校時代心理学に対するイメージが、良い意味で裏切られた。

さまざまな学部の中で、一番興味を持ったのが心理学部でした。この学問を学べば人の気持ちがわかるようになるのではと考え、興味を持ちました。しかし、実際に心理学の世界に飛び込んでみると、一言に心理学といっても色々な分野があること、人の気持ちは複雑で簡単にわかるものではないこと、そして心理学者たちは人を知ろう、理解しようと探求し続けていることを知りました。人の気持ちは簡単にわからないという現実に直面したことは、私にとってネガティブなことではありませんでした。むしろ、より人の奥深さに魅了されることにつながり、興味津々で大学での学びをスタートさせました。

大学在学中/就職活動現在の仕事につながる多くを学んだ4年間。

就職活動では、大学で学んだ心理学を活かせる仕事というポイントで、幅広く仕事を見ていきました。家庭裁判所調査官の仕事を紹介する本の中で、この仕事の魅力として「関わる人たちの幸せを常に願って、自分自身も成長しながら仕事ができる」と書かれていました。利益に奔走されず、純粋に人の幸せを願って仕事ができるという点に魅力を感じ、この職業を志望するようになりました。

そんな私の夢を、ゼミの神山先生は心から応援してくださいました。在学中、家庭裁判所調査官の仕事をしている卒業生の紹介や、受験勉強のアドバイスをしていただいたことが記憶に残っています。専門科目の論述試験に備えて、過去問の添削や解説もしていただきました。今、私が家庭裁判所調査官として働くことができているのは、学部の先生方の講義、そして神山先生の熱心な指導があってこそだと思います。

現在関係者の人生が少しでも幸せなものに変わるように。

家庭裁判所調査官として事件に関わる方の幸せを思って考えたことであっても、相手にとっては受け入れ難い提案であったりすることがあり、難しさを感じます。関わった方が笑顔になった、前を向いて進み出したなど分かりやすい成果に立ち会えることが毎回あるわけではありません。ですが、家庭裁判所の外へ出た後にもその人の人生は続きますので、すぐには良い方向に変わらなくても、裁判官や書記官、家庭裁判所調査官など裁判所の職員が本気で向き合ったことで、少しずつでも幸せになってもらえたら、と思いながら仕事をしています。

家庭裁判所調査官の仕事の真骨頂とは、人の割り切れない心をどう整理する手伝いができるか、にあるのではと考えています。人が決して損得だけで考えないのは、ロボットではなく感情があるからこそであり、人間らしく愛すべき点であると思います。関係者の人間らしさに寄り添いながら、事件を解決に導くべく日々精進しています。

これからのビジョン

家庭裁判所調査官として成長しつつ、研究にもチャレンジしたい。

仕事での経験を通して、家庭裁判所調査官としても一人の人間としても成長していきたいです。そして、より良い仕事をするためにも、これからも心理学の勉強を続けていきたいです。いずれは非行少年や紛争下における子どもの心理などといった分野の研究にも、何らかの形で関わりたいと考えています。

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