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Career Story:岡村 歩果さん

プラット カトリーナ さん
同志社大学大学院 心理学研究科
心理学コース 博士課程(前期)
岡村 歩果さん 2024年卒業 (心理学部心理学科)

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母親と子どもに関わり続け、
より良い子育ての環境づくりに貢献していく。

高校時代身近な存在から母親と子どもの心理的支援に興味を持った。

心理学の道を志したきっかけは、私が中学生のときに弟が生まれたことでした。母が弟の発達を気にしている様子を間近で見ているうちに、子どもの発達や母親の心理に興味を持つように。子どもや母親の心理面にアプローチできるようになりたいと思い、心理専門職への就職も視野に入れて、公認心理師などの資格取得が目指せる同志社心理へ入学しました。学部として独立しているのでより深く学べるだろうと考えたことも、決め手のひとつでした。

大学在学中/就職活動興味のある分野だけではく、幅広く刺激的な学びが得られた。

入学してからまず驚いたのは、実際に動物を使った研究を行えたことでした。動物の学習行動に関する実験で、ラットがケースの中のレバーを押すとえさが出てくる装置を使用。えさを与えるたびにレバーを押す反応速度が上がり、ラットが学習していく様子を目の前で観察できたのが、とても刺激的でした。

母親の子育て支援をしたいという大きな軸は変わらず、ゼミでは発達心理学を専門とする内山先生のもとで学びました。そこで行っていた研究をさらに深めたいと考え、進学を決意。学部時代にはできるだけ多くの心理学部科目を受講するようにしていたので、幅広い分野の知識を得られ、大学院の入学試験も無事合格。また、データ分析の手法や考え方を身につけられたおかげで、今の研究でも結果を意識した実験の組み立てなどに役立っています。

現在子どもを対象にすることの楽しさと難しさを実感。

現在は「子どもの気質や行動特性と母親の自己効力感」について研究しています。自己効力感とは、「自分ならできる」という自信のようなもの。母親の自己効力感が高いほど子どもが自分で行動を制御しやすいという関係性があることがわかっています。これは卒業研究から続けているテーマで、大学院進学後もよりたくさんのデータを集めることで結果を確かなものにしてきました。今までは遊んだおもちゃを片付けるという1つの場面のみでしたが、今後はもっとさまざまな場面を想定した実験を行ってみたり、子ども側にも注目してみたりと、さらに広く深く追究していきたいと思っています。

研究では子どもを対象として実験等を行うので、子どもと関わる時間が癒しにもなりますし、慕ってもらえると嬉しくなります。ただ子どもなので機嫌の良し悪しで実験が難しくなることも。そんなときも「とにかくやってみる」精神で子どもに寄り添い、工夫して、研究が上手くいくよう日々取り組んでいます。その源になっている「何でもやってみないと結果は見えてこない」という考えは、学部時代から実験などで試行錯誤を重ねることで培ってきたものでもあります。

これからのビジョン

母親と子どもの支援に関わり続けたい。

将来は母子福祉に関わる職場で子育てのサポートを行ったり、大学の教員として後進を育てたりするなど、何らかの形で母親や子どもと関わり続け、より良い子育ての環境づくりに貢献していきたいと思っています。皆さんも私のように「この先生のもとで学んでみたい」と思えるような先生や分野に出会えることを願っています。

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