Career Story:有井 佳祐 さん
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ヤマハ株式会社
AP営業統括部 AP第1セールスグループ 有井 佳祐 さん 2015年卒業
(心理学部心理学科)
人と人とをつなげる音楽の力で新興国を盛り上げ、
世界を巻き込める営業に。
高校時代旅を知り、人を知りたいと思いを馳せる。
高校時代はワンダーフォーゲル部に所属し、自分の足で旅することの面白さを感じていました。もともと家族の影響で旅行に行くことや旅行記を読むことが多かったこともあり、その頃から海外、特に新興国に興味を持っていました。
受験にあたっては、社会でも活かせる学問を探していました。その中で、仕事は人と人とのつながりで成り立っているものであり、人の行動の根幹となる心についてじっくり学びたいと考えた結果、心理学を志すようになりました。
大学在学中/就職活動一人旅での経験が、私を世界へ駆り立てた。
高校時代の夢を実現するべく、バックパッカーとしてインドに2ヶ月間、ネパールに1ヶ月間、ヨーロッパに1ヶ月間など海外各地への一人旅をしました。インドでは10円単位でタクシーと値段交渉を行い、ネパールでは現地で知り合ったグルン族の男性に「娘を嫁にもらってくれないか」と言われるなど、日本ではできない貴重な体験ができました。コミュニケーションに心理学の手法を用いたり、自分を客観視することでハプニングにも冷静に対応できたりと、心理学部での学びが実践できることの証明にもなった旅でした。
そこで新興国の貧しさと独特の文化や国民性を体感し、もっと世界の人々と関わりたい、そして生活を豊かにすることに貢献したい、と思うようになったことから、「新興国」をキーワードに就職活動をしていました。
現在音楽の力で新興国を盛り上げる。
私は現在、楽器メーカーの営業として新興国での音楽普及に携わっています。在学中の旅での経験や所属していた軽音楽部の活動から、人と人をつなげる音楽の力で新興国を盛り上げたいと考えて選んだ仕事でした。心理学部で学んで良かったことは、分析力と論理的思考力が身についたこと。フィリピンでの音楽プロモーションイベントを企画した際も、市場調査で現状を把握し、どのようなイベントにすべきかを考え、イベント終了後は成果を分析して次に活かす、という流れを意識しました。このように「現状把握」「仮説」「検証」「考察」を徹底することで、効果的なプロモーションを行うことができたのです。実際にイベントでお客様の笑顔を見られたときは、それまでの苦労が吹き飛ぶほど嬉しく、次も頑張ろうというモチベーションにもなりました。
入社以来、音楽教室のスタッフ、シンガポールでの店頭販売員、そして現在の新興国地域での営業など、サービス業から海外営業まで多種多様な職種を経験しましたが、大学で身につけた力は、全ての職種・業務で役に立っていると実感しています。
これからのビジョン
世界の人々を巻き込める営業を目指して。
目標は新興国での楽器人口をより増やせるよう、世界の人たちを巻き込める営業になること。そのために、これからも積極的に業務に取り組み、担当国市場の理解を深め、同時に営業手法も磨いていきたいと考えています。