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学部紹介Faculty of Psychology

実証的視点と高度な知識を身につけ、
社会に広く活躍する人材を育む

Talk Session12

目に見えない「人の心」を科学的に分析する同志社の心理学。その分野は多岐にわたり、あらゆるものが研究対象になります。生理指標を用いた感情やコミュニケーションに関する研究を専門とする藤村先生と、4名のゼミ生に、同志社心理で得た学びや力について語っていただきました。

心理学の幅広さに魅せられた。

— 初めに、心理学部を志望した理由と入学後に感じたことを教えてください。

渡邉さん

浦西さん 高校生の時オープンキャンパスでうそ発見器の体験ができ、心という曖昧なものを研究する心理学の手法に興味を持ったことがきっかけでした。臨床だけでなく実験や設備も充実していたので、楽しく学べそうだと思い入学しましたが、実際1年次から実験ができ、色々な研究法を学べたのが良かったです。
檜垣さん 私もオープンキャンパスがきっかけです。模擬講義で、文系出身でも科学的な考え方を学べると知り心理学部に惹かれました。入学当初は統計学や英語の論文講読など初めてのことに不安もありましたが、基礎からわかりやすく教えてもらえたので理解しやすかったです。心理学というとカウンセラーなどの臨床系のイメージがありましたが、神経など基礎系の分野にも興味を持つようになったのが自分でも驚きでした。
渡邉さん 私はそれこそ臨床系のイメージが強かったですね。家族が心理カウンセラーの方にお世話になっていたことから心理学を学んでみたいと思っていました。入学してみると心理学にはさまざまな分野があり、神経の仕組みや生理反応から人の心の動きを知ることができたり、乳幼児から高齢者まで年代ごとの心理学があったり、他にも表情や交通など人が関わるすべてを研究対象にできることを知りました。
石黒さん 私も心理学の幅広さには驚きました。もともとテレビで建築物の設計に心理学を応用している事例を知り、人の行動の仕組みを研究することで実生活に応用できる発見があることが面白そうと感じて心理学部を志しましたが、幅広い分野を学べたおかげで心理学に対する理解や興味がより深まったと思います。
藤村先生 学部としてはやはり子どもの発達支援やカウンセラーなど臨床系の仕事を目指して入学してくる学生が多いです。私の専門は感情心理学と精神生理学なので、心拍や発汗などの生理指標を用いて感情やコミュニケーションの実験的研究を行っていますが、浦西さんの体験したうそ発見器がまさにその一種。実は8割当たると言われていて、そういったものに興味を持ってこのゼミを志望してくれる学生もいますね。

思い通りにいかないことも、研究の面白さ。

— 研究テーマについて教えてください。

浦西さん

渡邉さん 私のテーマは、緊張する場面において自分が作る表情によって緊張が緩和されるかどうかです。被験者を笑顔群と無表情群に分けて、スピーチ発表前にそれぞれの表情を作らせ、質問紙や心拍数の測定によって緊張の緩和度合いを調べる実験を行いました。笑顔群の方が緊張は緩和されると仮定していましたが、明確な差は見られませんでした。
浦西さん 私もオンラインと対面でのスピーチ課題における緊張度合いの違い等について研究し、オンラインの方が緊張しやすいと予想しましたが、思うような結果は出ませんでした。しかし「だからダメでした」ではなくその結果に至った根拠まで考えるところに研究の難しさとそれを上回る面白さを感じましたね。
檜垣さん 私は募金活動が身体的ストレス反応の回復に与える影響について研究しました。実験室で被験者の生理指標を測定しながら募金をしてもらう必要があったので、当人に疑問を抱かせない自然な手続きの組み立てに苦労しました。
藤村先生 オンラインも活用し、都度相談に乗っていましたが、皆さん試行錯誤しながら工夫して研究を進められましたね。
石黒さん はい。私の研究はガムを用いて咀嚼と記憶の関連を調べるものでした。ガムを噛んでいる間やその直後では記憶力が上がるという先行研究があり、そこから発展させて、嚙むという行為だけでも似た効果があるという研究結果を得られました。テーマから実験方法、分析、結果の考察まですべて自分たちで作り上げる経験は楽しく、前向きに取り組めたと思います。

論文作成や実験分析を通して論理的思考力が身につく。

— 4年間で成長したと感じる点はどこですか。

藤村先生

藤村先生 論文の書き方を学び、実際に自ら実験・調査を行ってデータを取得・分析するという経験を積むと、客観的に物事を捉えて論理的に考察することができるようになってきます。根拠をもとに自分の考えを主張する力が身についている姿を見ると、成長を感じますね。
石黒さん そうですね。膨大な論文を読んで要点をつかみ、内容を整理して発表することで、他人に伝わりやすいよう論理的に書いたり話したりする力が養われたと思います。身についた論理的思考力や発信力は就職活動においても履歴書や面接などに活かせました。
浦西さん 発表は自分だけでなく、グループで行うものもあります。ポスター発表や実験計画、卒業研究等でも、少人数のグループで課題に取り組みますが、その時にどう役割分担をし、円滑なコミュニケーションや進捗管理を行うためにどうすべきかを考えた経験は、自信になりました。
渡邉さん スケジュール管理能力も身につきましたね。実験やレポートが多く、限られた時間の中で、いかに効率的に求められるものを生み出せるか考えながら課題に取り組むようになりました。社会に出てからも役立つ力だと思います。
檜垣さん 私は大学で学んだことを直接活かせる心理学の専門職を目指していたので、幅広い心理学を体系的に学べたことで公務員の専門試験にも知識を活かすことができました。また、授業でさまざまな外部講師の方のお話を聞き、法務省や家庭裁判所調査員、産業カウンセラーなど心理学を扱う仕事がたくさんあることを知って、自分の将来を考える機会にもなりました。

心理学部での経験が、将来の糧となる。

— 卒業後の進路について教えてください。

檜垣さん

檜垣さん 公務員の心理職として、科学捜査研究所に勤めます。大学で学んだ知識や技術を活かすだけでなく、それを土台として新しいことをどんどん吸収してスキルアップしていきたいと思っています。
石黒さん 私が就職するのはIT業界です。常に新しい知識へのアップデートが求められる仕事ですが、大学で得た学ぶことを楽しむ姿勢が活かせるはずです。
渡邉さん 自分の努力に対する評価が報酬に直結する仕事に就きたくて、コロナ禍でも業績を上げていた不動産業の営業職を志望しました。中でも都内で高級不動産を販売するという限定的な業務内容で、自分と住む世界の違う人たちと関われることに惹かれて内定先を選びました。研究のように、困難があっても諦めずに頑張っていきたいです。
浦西さん 大学で統計ソフトを扱い、心という抽象的なものを研究する手法を学べたことから、アイディアやサービスという形のないものをプログラムに落とし込み実現するシステムエンジニアという仕事に興味を持ちました。これから壁にぶつかった時も、先入観や通説だけで解決にあたるのではなく、原因を考えながら取り組んでいきたいと思います。

色々なことに興味を持って、楽しい学生生活を。

— 最後に、高校生へのメッセージをお願いします。

石黒さん

藤村先生 同志社の心理学部は基礎と応用のどちらも大事にしている点が特色です。動物を対象に実験しつつ、カウンセラーに必要な基礎も学べる学部はなかなかありません。自分で手を動かし実験・調査をして疑問を解き明かしていく過程を面白がれる人には大いに魅力を感じてもらえるはずです。
渡邉さん 心理学は生きていく上でずっと身近な存在なので、半永久的に学び、実践できます。学び甲斐のある学部だと思うのでおすすめです。
浦西さん 「心理学のコレが学びたい!」と決まっている人にはもちろん、「何となく興味がある」という人でも、知識への探究心と好奇心さえあれば必ず学びたい分野が見つかる学部です。
檜垣さん 細胞レベルから社会全体のことまで幅広いものを研究対象にする心理学部では、単なる知識だけでなく新しい考え方や物事の捉え方を身につけられます。学んだことは専門職以外に他の職種や日常生活でも役に立つことばかりです。
石黒さん 心理学の分野は多種多様。色々なことに興味を持てる好奇心旺盛な人は、心理学部での学生生活を楽しく過ごせると思います。また、数学がデータの分析で、化学が基礎心理学で、英語が論文抄読で、国語が論文執筆で活きます。受験勉強がその先でも無駄にならないと信じて頑張ってください。

— ありがとうございました。

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