Career Story:吉村 未来さん
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佐賀県庁
健康福祉部 総合福祉センター
(児童心理司・心理判定員) 吉村 未来さん 2019年卒業
(心理学部心理学科)
佐賀県の子どもたちのより良い生活と笑顔のために
スキルアップしながら家庭を支えていく。
高校時代人の役に立ちたいという思いがあった。
小さい頃から周りの人を笑顔にすることが好きで、人の役に立てる仕事に就きたいと思っていました。幼少期から、色んなタイプの友人と接する中で、人それぞれ性格や行動に違いがあることに興味を持ち、心理学の道を志すように。生理学や脳科学など身体の仕組みを学ぶ基礎研究から、カウンセリングや知能検査のスキルを身につける臨床まで、幅広い心理学を学べることに魅力を感じ、同志社心理を選びました。
大学在学中/就職活動福祉・教育の現場を体験して見つけた道。
大学の講義や演習はどれも刺激的で楽しかったのを覚えています。1~3年生の間でさまざまな分野の心理学を学んだり実験に参加したりし、自分が特に福祉や教育の分野に関心を抱いていることに気づきました。そこで3.4年生の時には、小学校の支援学級での学習サポートに参加していました。
学校心理学の講義で不登校問題や認知行動療法について学ぶ中で、児童相談所での療育事業に参加する機会があり、子どもたちと開催するイベントのお手伝いをしました。参加するまで児童相談所の仕事はよく知りませんでしたが、実際にそこへ通う子どもたちと触れ合い、職員の方のお話を聞き、自分でももっと調べるうちに、「ここで子どもたちやそのご家族の力になりたい」と思うように。大好きな佐賀県で子どもたちの将来のために働きたいと考え、今の職場に就職しました。
現在子どもたちが安全に、安心して生活できるように。
総合福祉センターでは児童心理司・心理判定員として、子どもや保護者の方との面接・知的な障害のある方の障害の程度の判定などを行っています。児童相談所で関わる子どもの中には虐待や家族との別離など大変な経験をしている子もいます。時にはこちらの対応を受け入れてもらえなかったり、思うようにケアできなかったり、不甲斐なく感じることも。そんな時は私たち職員が常に子どもの安全・安心な生活のために動いていることが伝わるように子どもや保護者の方に働きかけ、それぞれの心に寄り添うことで信頼関係を築き、理解してもらえるように努めます。
自身の介入によって子どもたちの笑顔や成長を見られると嬉しくなりますが、一番のやりがいはご家族が児童相談所との関わりを絶てたとき。寂しい気持ちもありますが、私たちの支援がなくてもうまく生活ができるようになるということが、何より喜ばしいことだと思っています。
これからのビジョン
県職員として、子どもたちに寄り添う支援をし続ける。
さまざまな課題を抱える子どもや家庭があり、児童相談所では近年、より高度な対応が求められるケースが増えています。大学で身につけた幅広い知識と技術を活かすだけでなく、日々勉強してスキルアップしながら、子どもたちとそのご家族の笑顔のために最善を尽くしていきたいです。