Career Story:寺内 絢香 さん
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京阪ホテルズ&リゾーツ株式会社
京都タワーホテル
宿泊運営部 タワー宿泊課 寺内 絢香 さん 2014年卒業
(心理学部心理学科)
「伝えること」の大切さを学んだ。
高校時代実際に体験できる心理学の面白さに出会った。
中学・高校と同志社に通い、自由でいながら自立した人の多い校風が自分に合っていると感じていたため、大学も同志社に進むことは決めていました。一方で夢ややりたいことが定まっておらず、学部を色々と見ている中、教育実習でいらっしゃった先生が同志社心理出身と聞いて興味を抱いたのです。オープンキャンパスに参加し、錯視の授業で実際に心理学を体感できたことが面白く感じ、心理学部を志望しました。
大学在学中/就職活動自分を見つめ直すきっかけとなった新しい発見。
学部での学びで一番印象に残っているのは、「透明性の錯覚」です。これは、自分の考えを相手が理解していると過度に思ってしまうというもの。他にも、自分が周りから注目されているように感じてしまう「スポットライト効果」など、考えていたよりも人間の心理が思い込みでできていることを知り、衝撃を受けました。心理学という客観的な視点から見ることで得られた新しい発見でした。
学問以外でも新しい発見はあります。サッカー観戦が好きだった私は、大学が紹介しているインターンシップで、京都のサッカーチームのスクールコーチなどの補助をしていました。小学生の指導をする中で、一人ひとりを見て、その子どもの性格に応じた接し方をすることにやりがいを見出したのを覚えています。また、アルバイトではパン屋の販売スタッフをしており、常連のお客様との会話が楽しく感じていました。気づけば、毎日さまざまなお客様と話すことができる職を希望するようになっていました。
現在心理学を活かして周りと良い関係を築く。
人と話すのが好きで、多くのお客様と接することのできるこの職場を選びました。学部で学んだことは、今の仕事にも有効です。「透明性の錯覚」を思い出し、お客様に対して自分の思い込みで話さず、丁寧に伝えるように心がけています。社内でも感謝の意を曖昧にせず言葉にすることで、スタッフ同士のやり取りも円滑になり、気持ちよく働ける環境づくりに貢献できています。
また、お客様が不満を持たれたときの対応にも心理学を活用しています。相手の興奮を落ち着かせるためにゆっくり話したり同調したりするという手法で、お客様の気分を害さずに問題解決へと進めることができます。そういった対応で自分の接客に高評価をいただけるのが、モチベーションにもつながっているのです。すべてのお客様に気持ち良く帰っていただけるように、心理学で得た客観的な視点で、それぞれのお客様のご要望に合った接客を提供していきます。
これからのビジョン
海外からのお客様にも同等のおもてなしを。
毎日さまざまなお客様がいらっしゃる中で、最近やはり外国人観光客が多いと実感しています。もともと英語が苦手で、説明が単語になってしまうので、日本語のような丁寧さを英語で伝えられず、もどかしく感じることも少なくありません。海外からのお客様にも、日本人のお客様にするのと同じおもてなしをしたい。そう思って、今は英会話教室にも通っています。フロント業務を極め、苦手な英語も頑張って、これからもお客様一人ひとりに合わせた接客で満足していただけるように努めていきたいと思います。