もともと友人から相談されることが多く、話を聞くのも好きだったので、カウンセラーを目指せる心理学の道に興味を持っていました。心理学の中でも発達心理学に惹かれたのは、従姉に赤ちゃんが生まれ、その場にいるだけで周りの人たちを笑顔にしているのを目にしたのがきっかけです。乳幼児が秘めた能力や可能性、周囲に与える影響、発達の過程などを詳しく知りたいと思いました。また、同じ頃に祖母が認知症を発症したため、周囲の人がどのような対応をし、どう気持ちを理解すればいいのかを学びたいという気持ちも強くありました。こうした理由から、発達心理学を専門とする内山先生がいらっしゃる同志社大学心理学部を目指すことに決めました。

同志社大学心理学部の教授陣には各分野のスペシャリストがいらっしゃり、とても刺激的な授業ばかり。また実験設備なども整っており、心理学を学ぶには最高の環境だったと自信を持って言えます。印象に残っているのは、カウンセリングにおいては適切なアドバイスをするよりも、相手の話を聞く傾聴力が大切だと知ったことです。また、高齢者心理の授業で、今まで自分が良かれと思っていた認知症の方への接し方が逆効果だったと知り、衝撃を受けたこともありました。授業で得た知識を実践に活かすために、デイサービスや託児所でのアルバイトも経験しました。

4年間の学びを通じ、身につけた傾聴力と自分らしさを活かしたいと、現在の職業を志すようになりました。

就職活動中、いきいきと働く行員の方々の姿に惹かれ、現在の勤務先を志望しました。営業の仕事に就いて5年目になります。入社当初からの目標である「森本ファンを増やすこと」を念頭に、日々の仕事に取り組んでいます。心理学部の学びの中で得た知識は、営業活動にもとても役立っています。例えば、「自己開示」。まず私自身の状況をお聞かせすることで、お客様に心を開いていただくように努めています。経済の知識が追いつかず、自分の力不足がもどかしくて、もっと勉強が必要だと痛感することも多々ありますが、反対に自分の提案によって「本当に助かった」「担当が森本さんで良かった」と言っていただくこともあります。私を必要としてくださるお客様の言葉を聞いたときには、大きなやりがいを感じます。