Career Story:福田 実奈 さん
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同志社大学心理学部および研究開発推進機構
特別任用助教 福田 実奈 さん 2013年卒業
(心理学部心理学科)
今までにない面白い経験ができる学問。
培った学びを社会に還元していく。
高校時代将来を左右する師との出会い。
同志社中学校・高等学校と進学してきた私が心理学部を知ったのは、進路指導の一環として開かれた模擬講義のときでした。今まで学校で習ってきたことと全く異なる分野が学べることに魅力を感じ、心理学部を第一志望に決めました。講義の後勇気を出して質問しに行くと先生が快く対応してくださったのも好印象でした。その頃は思ってもいませんでしたが、それが学部のゼミから大学院までご指導いただき今の仕事を志すきっかけにもなった先生との出会いでした。
大学在学中/就職活動心理学の面白さに魅せられて。
在学中、最も印象的だったのが学習心理学の授業。学習のとある現象を簡単な数式で表すことができる(レスコーラ・ワグナーモデル)というもので、生き物の行動を美しく予測できることに「こんなに面白いことがこの世にあるのか!」と思うほど感動したのを覚えています。研究者の道を目指すようになったのはこのときでした。
学部時代にはグリークラブのマネージャーを務め、卒業論文の実験をしながら定期演奏会の準備に追われるなど忙しい日々を送っていたことも良い思い出です。そこで鍛えたマネジメント能力や情報処理能力、そして体力は、大学院でもとても役に立ちました。
現在終わりのない仕事にやりがいを感じる。
現在は古典的条件づけを扱っており、カフェインレスコーヒーを飲んで目が覚めるか、ノンアルコールビールで酔えるか、といった研究をしています。普段は実験方法を考えデータを取り、分析結果に一喜一憂しながら論文を書くという生活をしているのですが、それら全てを正しい手法で行うためのデータ分析力などは、学部時代の訓練の賜物です。
「キリがない」という点はこの仕事のやりがいでもあり、大変なところでもあります。研究はどれだけやってもやりすぎることはありません。毎日できなかったことを思い出して反省しながら帰ります。しかし同時に「まだまだやれることがある、明日も頑張ろう」と活力が生まれるのです。そうして日々を積み上げていくことが何よりも楽しく、そのように感じられる仕事ができることを誇りに思います。
これからのビジョン
心理学部での学びを学内外に還元したい。
心理学部の1期生として入学して学部4年、大学院5年、そして教員として1年の計10年間、同志社心理にお世話になってきました。ここで培った学びを学内外へ還元していくことで恩返しをし、さらに自らの成長にもつなげていきたいと考えています。
何か新しいことを学びたいと思っている皆さん、迷わずその大海原へ漕ぎ出してください。同志社心理は皆さんの志を全力でサポートします!